中学受験対策塾はカリキュラムが全てであると言っても過言ではありません。そのカリキュラムと子どもとの相性が悪いと判断されれば、当然転塾は選択肢の候補になります。例えばレベルが高過ぎて付いていけないこともあるでしょうし、講師との相性が悪いこともあるでしょう。そのような場合は、躊躇せずに転塾するのが無難です。同規模の塾に加えて、個人塾も転塾先の候補になるでしょう。 他方、カリキュラムが合っていなくても、転塾せずに解決できる方法があります。それは、プロのアドバイザーに協力してもらうことです。プロとは具体的に、家庭教師や高別指導塾の講師等を指します。彼らであれば、家庭と塾と子どもとの関係性を熟知していますから、カリキュラムが何故合わないのかを教えてくれるはずです。彼らから与えられたアドバイス通りに勉強の習慣を築くと、塾の指導方針に沿った形で勉強を続けることが出来るようになります。そのサイクルさえうまく回り始めれば、無理に転塾する必要性は無くなります。もちろん転塾の方が良いと思われる方は、最初から転塾するのも結構ですが、精神的な負担は相当だと覚悟しなければなりません。新しい塾のカリキュラムに慣れるまでは時間が掛かりますし、再び不全に陥るリスクも当然あります。 家庭教師や個別指導塾の利用方法については、ここで改めて整理しておきたいと思います。大手の塾では中々成績を伸ばせなかった子どもたちや、受験直前になって駆け込み先を探している家庭であれば、目的は大体決まっています。既に通っている塾の課題について指導してほしいケースや、勉強意欲を付けてもらいたいケースが大半を占めるのです。